フランス語圏のDigital Humanities研究マップ“Carte des digital humanities francophones”

フランス語圏のDigital Humanities研究マップ“Carte des digital humanities francophones”。

その名の通り、フランス語圏のDH研究プロジェクトを地図から検索できる。だけでなく、ワードクラウドからのキーワード検索、研究タイプや研究プロジェクト・機関名、研究キーワード、住所と国からも検索することができる。

世界中のDH機関ネットワークであるcenterNetも地図等で検索できるが、あれは「機関」の検索がメインで、上のマップとは少々異なる。ありがたいので、ぜひスペイン語圏版も。

Ancient History Encyclopedia、「古代世界版Googleマップ」プロジェクトに向け協力者を募集中

全コンテンツの査読を行っているオンライン古代史百科事典“Ancient History Encyclopedia”が、「古代世界版Googleマップ」プロジェクトの実施に向け、歴史研究者や考古学者等の協力者を募っている。

「古代世界版Googleマップ」は文明の興りから後700年までをカバーするものを予定しているという。

エリザベス女王在位60年間の写真を皆で投稿しあう“Pinning The Queen’s History”をGoogleとHistorypinが実施 女王のダイヤモンド婚記念で

2012年がエリザベス女王のダイヤモンド婚の年かつ在位60周年とあって、GoogleとHistorypinが、そのための記念サイト“Pinning Tthe Queen’s History”を公開している。

Historypinは、Googleマップとストリートビューを使って、過去の写真や動画等を現在のマップや街並みに重ね合わせて表示させるプロジェクト。

エリザベス女王は在位60年の間に、イギリス国内だけでなく海外116か国を261回公式訪問されているため、その際に撮られた写真が世界中に散らばっているのだとか。そのため、記念サイトでは、エリザベス女王の在位60年間に女王が訪問した各国での写真や動画等を皆で投稿していこうというもののようだ。ちなみに、既に登録公開されている写真には、バッキンガム宮殿にある王立文書館の写真も含まれている。

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クラウドソーシングというか、要するに「巻き込み系」のプロジェクトは興味深い。

古地図を探すためのGoogleを目指して作られた“Old Maps Online”

2012年2月29日に、イギリスのポーツマス大学が公開したウェブサイト“Old Maps Online”は、「古地図を探すためのGoogle」として、世界中の機関の所蔵する歴史的な古地図のデジタルコレクションを集約しワンストップでアクセスできることを目指して作られたポータルサイトだ。

サイト中央の世界地図では、画面右でポイントされている地図範囲が赤枠で表示されており、対象史料の範囲を確認できる。

もちろん求める史料名や地名を入力して検索することもでき、作成年が1000年から2010年の範囲でタイムラインで時間軸を設定して絞り込みも可能となっている。

サイトでは、ポーツマス大学の6万点以上の地図コレクション(今年の年末には倍増する予定)のほかに、British LibraryやNational Library of Scotland、チェコのMoravian Libraryの史料も検索できる。だが、利用自体は所蔵機関のウェブサイトのようだ。

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興味深い。

Google Earthで古代遺跡を見るためのリンクポータル その数2300

Google Earth(Googleマップでも見れる)で遺跡を見るのに重宝しそうなサイト“Livius”。

対象は、ヨーロッパ、アフリカ、中東、中央アジアの遺跡2300件らしい。リンクの“Satellite photo”をクリックすると、登録された遺跡をGoogleマップで見ることができる。

なお、このサイトはオランダの古代史研究者Jona Lendering氏の作成によるもので、メインのコンテンツは古代史に関する記事のようだ。1996年にサイトが開設され、今も更新は定期的に行われており、現在のサイト内のページ数は3500を超えている。

ヘロドトスの『歴史』に登場する地名のマッピングから空間概念を探るプロジェクト“Hestia”

イギリスOpen UniversityのElton Barker氏(古典研究)が中心となって行われた研究プロジェクト。

ヘロドトスの『歴史』が潜在的に地中海世界を脱中心的/多中心的に理解していたものであったことを示すことと、『歴史』に出てくる登場人物がそれぞれ異なる空間概念を持っていたかどうかを検証することを目的としたものとのこと。

そのために、ヘロドトスの『歴史』で登場する地名情報のマッピングを行ったようで、この成果をまとめた論文が3本ほど著されている。ちなみに、GISシステムやらGoogle EarthでみるためのデータがCreative Commons Attribution Licenseで公開されている。

人間の戦争の歴史を時間軸とともにマッピングした“Conflict History”

世界史上の戦争や騒乱をタイムラインと地図にマッピングしたサイト。良く出来ているがまだベータ版のようだ。

100年程度にまで調節可能なタイムスパンの間に起こった戦争が地図上に赤く示され、クリックすると、Wikipediaから引っ張ってきた(と思われる)解説文が表示される。

UNESCOのWorld Digital Libraryに似た感じ。作成者が探せなかったな。。

GoogleマップやGoogle Earth等にオーバーレイをするためのフリーソフト’MapTiler’

GoogleマップやGoogle Earth等にオーバーレイをすることができるフリーソフト。

これを紹介していたブログによると、「歴史や建築などの授業で、あるエリアの様子を比較したり、年を追ってどのように変化したのかを示すのに役立つ」とのこと。

地図資料を使うときなどに活躍しそうか。