月別アーカイブ: 2月 2012

“Straits Chinese Magazine”のデジタル化を通じて、イギリス帝国下の海峡華人の臣民化を分析する“Digitizing “Chinese Englishmen””

イギリス帝国の植民地であったシンガポールにおいて、1897年から1907年にかけて刊行された“Straits Chinese Magazine”のデジタル化とアノテーションのプロジェクト。

このプロジェクトでは、海峡華人(Straits Chinese)による植民地中産階級の形成を通じて、イギリス植民地文化が東南アジアにおいてどのように“Asian Victorians”のグループを作りだしたのかを明らかにすることを目的としている。

17世紀にルーツを持つ海峡華人が、帝国にくみこまれたことでどのようにイギリス帝国民となっていくのかを、本国から派遣された現地在住のイギリス人だけでなくその主体自身も書いていた雑誌“Straits Chinese Magazine”のデジタル化とコメント付与を行いながら検証していきましょう、ということか。

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テーマと方法、それぞれの重要性はよくわかるが、二つがどれくらい噛み合っているのかがよくわからないな。

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文化遺産関連の人・組織・プロジェクトをつなぐWikiポータル“Cultural Heritage Connections”

文化遺産の専門家や組織、プロジェクトの相互交流を目的としたウェブサイト。(もちろん)一国内にとどまらないもので、各国の情報交換やプロジェクト情報のプラットフォームとなることを目指している。

運営はNPOのCentre for International Heritage Activitiesが担当し、オランダ政府からの助成を受けている。

要するにDHcommonsの文化遺産版か

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70年前の今日を綴る 第二次世界大戦中の一英国人の日記ブログ“WW2: A Civilian in the Second World War”

1910年2月14日、イギリスはエセックス生まれのE.J. Rudsdale氏の、第二次世界大戦中につづられた日記を日々アップしつづけるブログ。E.J. Rudsdale氏は、1928年に故郷のColchester Castle Museumでキュレーターとして働き始めた人だとか。

ブログの記事は、70年前のその日に書かれた日記を転載しているもので、一市民の目から見た第二次世界大戦を「リアル」に伝えるものとなっている。

なお、このブログは、E.J. Rudsdale’s Journals of Wartime Colchesterという図書の姉妹編のようなもので、その本も同様に当時の日記をまとめたものとなっているようだ。(もちろん、本とブログは重ならないようにしているのこと。)

手間のかかる本の宣伝、といえなくもない。

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古代史史料に登場する地名を検索し、それに言及する他の史料を教えてくれる“Google Ancient Places”

前500年から紀元後500年までの古典のテキストに登場する古代の地名を検索し、その結果をユーザフレンドリーな形で表示してくれるというウェブアプリ開発プロジェクト“Google Ancient Places”(以下、GAP)。GoogleのDH助成プログラムである“Google’s Digital Humanities Research Awards”の一つである。

プロジェクトリーダーは、米サウサンプトン大学のLeif Isaksen氏で、そのほかに英オープン・ユニバーシティ、エディンバラ大学、米カリフォルニア大バークレー校等の研究者が参加している。

この研究では、史料のテキストのなかから古代の地名を見つけ出すことができるというだけでなく、それをもとに、その地名に言及した本を見つけることができるようにするという。前者の「地名を発見する」という点に関しては、“Edinburgh Geoparser”の成果を利用し、後者の「地名から本を示す」という流れについては、この研究グループが開発した“GapVis”を利用している。

Leif Isaksen氏は、「GAPを利用すれば、著者の語る地名がどのように動いているかだけでなく、歴史的なテキストの中で都市の重要度がどのように変化しているのかがわかる」と説明している。

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GapVisが興味深い。ヘロドトスやトゥキディデスだけでなく、ギボンも。史学史としても利用できそうだ。

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歴史教育にデジタル技術を活用したい教員のためのリソースサイト“Teaching History with Technology”

EdTechTeacherが公開している、主に小学校から高校までの歴史教育や社会科教育に役立つリソースサイト“Teaching History with Technology”。

作成者はEdTechTeacherの共同ディレクタのTom Daccord氏らで、氏自身も歴史教育に15年間携わった経験をお持ちという。

ウェブサイトには、授業計画や授業で使えるコミック、電子書籍、ゲームの他に、教員の能力向上に役立つポッドキャストやパワーポイント、マップの使い方の情報、また、教育研究に役立つマインドマップやソーシャルブックマークの使用例、宿題の出し方やiPad等のアプリの情報などなど…、歴史教育(社会科教育)に関連しそうな様々な情報やリソースがまとめられている。

ちなみに、EdTechTeacherは、歴史教育に役立つサイト1,200件以上のリンクをテーマごとに分けてまとめたポータルサイト“Best of History Websites”も提供している。

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New Book: Understanding Digital Humanities

medeamalmo:

This book discusses the implications and applications of ‘digital humanities’ and the questions raised when using algorithmic techniques. Key researchers in the field provide a comprehensive introduction to important debates surrounding issues such as the contrast between narrative versus database, pattern-matching versus hermeneutics, and the statistical paradigm versus the data mining paradigm.

http://www.palgrave.com/products/title.aspx?pid=493310

The application of new computational techniques and visualisation technologies in arts and humanities are resulting in fresh approaches and methodologies for the study of new and traditional corpora. This ‘computational turn’ takes the methods and techniques from computer science to create innovative means of close and distant reading.

This book discusses the implications and applications of ‘digital humanities’ and the questions raised when using algorithmic techniques. Key researchers in the field provide a comprehensive introduction to important debates surrounding issues such as the contrast between narrative versus database, pattern-matching versus hermeneutics, and the statistical paradigm versus the data mining paradigm. Also discussed are the new forms of collaboration within arts and humanities that are raised through modular research teams and new organisational structures, ‘big humanities’, as well as techniques for interdisciplinary collaboration.

Contents

  • Introduction: Understanding the Digital Humanities; D.M.Berry
  • An Interpretation of Digital Humanities; L.Evans & S.Rees
  • How We Think: Transforming Power and Digital Technologies; N.K.Hayles
  • Digital Methods: Five Challenges; B.Rieder & T.Röhle
  • Archives in Media Theory: Material Media Archaeology and Digital Humanities; J.Parikka
  • Canonicalism and the Computational Turn; C.Bassett
  • The Esthetics of Hidden Things; S.Dexter
  • The Meaning and the Mining of Legal Texts; M.Hildebrandt
  • Have the Humanities Always been Digital? For an Understanding of the ‘Digital Humanities’ in the Context of Originary Technicity; F.Frabetti
  • Present, Not Voting: Digital Humanities in the Panopticon; M.Terras
  • Analysis Tool or Research Methodology: Is There an Epistemology for Patterns?; D.Dixon
  • Do Computers Dream of Cinema? Film Data for Computer Analysis and Visualization; A.Heftberger
  • The Feminist Critique: Mapping Controversy in Wikipedia; M.Currie
  • How to See One Million Images? A Computational Methodology for Visual Culture and Media Research; L.Manovich
  • Cultures of Formalization: Towards an Encounter Between Humanities and Computing; J.van Zundert, A.Antonijevic, A.Beaulieu, K.van Dalen-Oskam, D.Zeldenrust & T.Andrews
  • Trans-disciplinarity and Digital Humanity: Lessons Learned from Developing Text Mining Tools for Textual Analysis; Y.Lin

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買いますかな。

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きっかけはゲーム作り 全コンテンツの査読を行うオンライン(西洋)古代史百科事典“Ancient History Encyclopedia”

古代ローマやギリシア、エジプトを中心に、古代史・考古学関係の情報を提供する“Ancient History Encyclopedia”というオンラインの百科事典がある。インデックスやタイムライン等で検索して、テキストだけでなく地図や画像も提供している非営利のウェブサイトである。記事数は260件ほど、画像1300件、キーワード1400件弱、登録ユーザ8600人くらいで、2008年に開設された。

2012年2月18日に、古代史関連のニュースサイトHistory of the Ancient Worldが、その創設者であるJan van der Crabben氏のインタビュー記事を掲載している。それによるとこのサイトの作成のきっかけとなったのは、古代史好きのJan van der Crabben氏が学生時代にMODの歴史ゲームを作っていた際に、歴史について信頼できる情報源となるウェブサイトがなかったことにあったという。(ちなみに、氏は『エンパイア:トータルウォー』とか『ナポレオン:トータルウォー』とかの歴史ゲームのデザイナー)。そして、情報源となる本は高く、Wikipediaは信頼できない、あったとしてもウェブサイトはアマチュアがつくった、ナショナリスティックなものであったりと、それぞれ使用に耐えないため、それならばと、信頼できる無料の情報サイトの構築に取り組み始めたという。

ウェブサイトの記事は、歴史研究者だけでなくいわゆる歴史好きも提供しているものだが、情報の信頼性を確保するために、全コンテンツについて公開前に査読を行なっているという。査読には、教師や歴史研究者、考古学者や作家等がボランティアで関わっている。

インタビュー記事の中で氏は、今後”Ancient History Encylopedia”は、「古代世界のGoogleマップ」を目指して、時代と場所を選択すると関連情報を表示させるようなインタラクティブなマップの公開を予定しているという。

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信長の野望とか三国志とかを作っているコーエーさんもこういう情報を社内で蓄積しているのだろうか。

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