歴史研究者向けアプリ

2013年3月18日付のアメリカ歴史学協会(AHA)のブログで、歴史研究者向けのアプリ紹介記事が掲載されている。2010年8月9日と2011年2月14日の記事に引き続き、今回で3回目のシリーズものだ。

今回の記事では、「歴史もの」「仕事用」「旅行時」「楽しみとして」の4つに分けて、それぞれ4~8つ程度のアプリが取り上げられている。iOS用が多いが、アンドロイド用のものもそこそこあり、無料有料が混在。

以下、気になったものを2つピックアップしてみる。

・ Environmental History Mobile

iOS用の無料アプリ。環境史に関するアナウンスやブログ記事、ポッドキャストなどを含め、環境史の研究者コミュニティの最新情報を知らせてくれるアプリ。

・ HandyScan

iOSとアンドロイド用無料アプリ。いわゆるスキャナ。ケータイで撮って、メール送信またはクラウドで保存。有料バージョンではPDFにもできるらしい。

 

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全体的にあまり歴史研究者向けという感じはしないが、こういう記事は面白い。

さて、日本ではどのようなものがあるだろうか。

History SPOT、歴史研究者向けにセマンティックマークアップとテキストマイニングに関する自己研修教材の提供開始

イギリスのIHRが運営している歴史研究者向けのイベントや研修等を実施するHistory SPOTが、Digital History関連の自己研修のための教材モジュールの提供を開始した。これらは登録すれば見ることができる。

提供開始となったモジュールは、XML形式でのセマンティックマークアップ法とテキストマイニングの2つで、各モジュールは研修用教材とケーススタディ、そしてツールの説明の3つの要素からなる。これらはHISTOREの成果とのこと。

また、これら2つのほかに、ビジュアル化、Linked Data、クラウドコンピューティング等の項目がある(が、まだ中身は作られていないようだ)。

歴史専攻の学生のためのTwitterアカウントリスト70(英語圏)

大学で歴史を専攻する学生向けに、歴史関係のTwitterアカウント70件のリストが公開されている。オンラインの教育リソース等の情報を提供しているOnline Collegesという情報サイトがまとめたもの。

リストは以下の9項目に分けて紹介されており、全て英語圏のもののようだ。

・歴史系のニュース (Daily History and News)

・テレビ番組等の情報 (Programming)

・歴史系出版関係 (Publishing and Publications)

・教育関係(Educations and Experts)

・博物館など(Museums and Organizations)

・アーカイブス・図書館(Archives and Libraries)

・歴史ファン(History Fun)

・特定ジャンルのもの(Genre Specific)

・専門家向け(For Professionals)

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研究室のHPでリンク集を載せているところが多いが、こういうものを掲載するのもありですな。

人文系テキストの電子編集とデジタルアーカイブの作成・編集のためのウェブツール“TILE”

2011年7月21日にバージョン1.0と正式版となった、人文系テキスト用のウェブツール。アメリカのMaryland Institute for Technology in the HumanitiesとIndiana Universityの共同開発とのこと。

TILEの特徴は以下の通り。

TILE features tools for importing and exporting transcript lines and images of text, an image markup tool, a semi-automated line recognizer that tags regions of text within an image, and plugin architecture to extend the functionality of the software.

アメリカの人文系研究者のデジタルサロン“Arcade”

これは、スタンフォード大の研究者らが中心となっているようだが、人文系(文学系がメイン)の研究者が、人文学に関する研究情報や話題等を投稿し、そこで参加者であるこれまた研究者らがコメントを残して議論しあう、いわばインターネット上の「サロン」としての位置づけのようだ。

具体的には、Arcadeでは、中国古典からポストコロニアリズム、詩や芸術史などなどを取り上げるブログが数多く公開されていて交流したり、あるいはログインしてからの機能になるが、研究途上のネタや執筆中の学術書の一部などをアップロードして、参加者で議論したり、といったことも出来るとのこと。

その他、”Republic of Letters”等の査読付きの電子ジャーナルも刊行・公開している。