1940年パリ陥落、その記憶を共有するための歴史書連動サイト“Fleeing Hitler”

2007年に刊行されたバース大学のフランス現代史研究者Hanna DiamondによるFleeing Hitler: France 1940の関連ウェブサイトが、2012年11月18日に公開された。名前も書名と同じく、“Fleeing Hitler”。

同書は、1940年のパリ陥落後、南部ヴィシー政府を目指して避難した400万人近くの市民のその記憶を、当時の証言やメモ、日記を使って検証したもの。このウェブサイトは、同書刊行後に寄せられた、同じような経験を持つ人々が記憶を共有したいとの声を受けて開設されたものだ。

ウェブサイトでは、その記憶の共有のため、写真等とともに投稿するフォームが用意されている。投稿されたものは、ウェブサイトで閲覧できるしくみ。また、Googleマップ上にもマッピングされており、場所を確認できるようになっている。

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書籍と連動したウェブサイトの企画をたまに見かけるが、このような取り組みは歴史叙述を“本”という物理的な領域にとどめない/とどまらせないものとして興味深いと思う。専門書の広報としても一役買っているかもしれない。

※ リンク切れ修正。公開のお知らせが2013年3月15日のブログに移動していた。(2013.12.25追記)

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パリ2000年の歴史を歴史的建造物の3Dで学ぶ“Paris 3D Saga”

これまでギザのピラミッドの3D化を手掛けてきたDassault Systemesが、今度はパリの3Dプロジェクト“Paris 3D Saga”を公開した。

パリの2000年以上の歴史を、その時々の歴史的建造物を通じて見せるというもので、古代ローマのフォルムから始まり、ノートルダムやルーブル、エッフェル塔なんかも登場する。

ウェブサイトでも3Dは見ることはできるが主に動画で進行するのであまり自由度がない。無料で提供されているiPadアプリは実際に現地に立ったかのように映し出してくれるので、こっちの方がなかなか興味深かった。

フランス語圏のDigital Humanities研究マップ“Carte des digital humanities francophones”

フランス語圏のDigital Humanities研究マップ“Carte des digital humanities francophones”。

その名の通り、フランス語圏のDH研究プロジェクトを地図から検索できる。だけでなく、ワードクラウドからのキーワード検索、研究タイプや研究プロジェクト・機関名、研究キーワード、住所と国からも検索することができる。

世界中のDH機関ネットワークであるcenterNetも地図等で検索できるが、あれは「機関」の検索がメインで、上のマップとは少々異なる。ありがたいので、ぜひスペイン語圏版も。

フランス国立図書館でDigital Humanitiesをテーマとした研究会が開催

フランスの国立図書館が2012年1月10日にデジタルヒューマニティーズをテーマとした研究会を開催したようだ。社会科学高等研究(EHESS)の協力のもと、Milad Doueihi氏とOleander Maurice氏等の報告があった模様。

図書館ではいろいろなテーマで研究会を開催しているようなのでそれ自体目新しいことはないと思うが、この研究会開催のためにデジタルヒューマニティーズ関連の文献リストを作成している点は特に指摘しておきたい。もちろん、挙げられている文献はフランス語のもの。

歴史学者になるための歴史学方法論・認識論を伝えるブログプロジェクト“Devernir historien-ne”

学部生までの「歴史を学ぶ」という行為と、修士以上の「歴史を研究する」という行為をつなぐことを目的に、歴史学者にとって必要な歴史学方法論や認識論に関する情報等を提供しようというブログ。

この“Devenir historien-ne”は、フランスの人文社会科学系ブログのプラットフォーム“hypotheses.org”の中の一つであり、社会科学高等研究院の研究者Emilien Ruiz氏らが運営しているようだ。

なお、Emilien Ruiz氏はほかにも、歴史学におけるデジタル技術の活用をテーマとした“La Boite a Outils des Historiens”というブログも運営しているようで、Digital Humanitiesの観点からはそちらも取り上げておきたい。

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まだ中身をじっくり読んでないが、今後参考にしたいサイト。

法政大大原社会問題研究所の社会・労働関係DBに喜安朗氏寄贈洋図書の書誌データが登録

法政大学大原社会問題研究所の社会・労働関係洋書データベースに、喜安朗氏寄贈のフランス社会運動史関係洋図書の書誌データが入ったようだ。

ただ、その情報を法政大学大原社会問題研究所のサイトで見ても、どんな本が登録されたのか、データベースで探す方法が書いていない。

大原社研のツイートには、

「喜安文庫」と入力すると全点がヒットします。

とあるので、ツイートのほうが詳しいようだ。

もう一つ関連として、「戦後社会運動関係資料インデックス」も公開されている。

Digital Humanities International Veille sur les Humanités Numériques et champs associés

フランスのDH情報サイトのようだが、最近(2011年5月)の始まったものと思われる。

DH関連のニュース、イベント情報等を提供する、とあるようだ。

運営母体は、ADONISの模様。

(備忘を兼ねて、一応ISIROREへのURLも設定しておく。)

Digital Humanities International Veille sur les Humanités Numériques et champs associés