歴史研究者向けGISトレーニングマニュアル 無料公開

このほど、アイダホ州立大学のJ. B. Owens博士の研究グループが、歴史研究者・歴史社会学研究者向けのGISトレーニングマニュアル” A Geographic Information Systems (GIS) Training Manual for Historians and Historical Social Scientists”を公開した。2014年5月23日付のH-Netでの投稿情報による。このマニュアルは、国立科学財団のグラントを受けて行われたプロジェクトの一部とのこと。

マニュアルはScribdで以下の通り公開されているほか、サイトではマニュアルに記載されているデータ等も公開されている。

A Geographic Information Systems (GIS) Training Manual for Historians and Historical Social Scientists

 

ちなみに、歴史研究者向けのGIS入門サイトには、”Geospatial Historian“というのもある。また、ググってみたら”A place in history: A guide to using GIS in historical research. 2nd Edition“というのが出てくるが、こちらは少し古い(2005年)の模様。

 

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この記事とは直接関係ないが、ほぼ同時期にRRCHNMのStephen Robertsonが”The Differences between Digital History and Digital Humanities“という記事を書いている。Digital Humanitiesの議論が主に文学研究に寄っており、Digital HumanitiesにおいてDigital Historyの影が薄いことを論じたものだが、その記事の中で、Digital Historyがテキスト分析がメインの文学研究とは異なり、マッピングの方に傾いていることを指摘している点も押さえておきたい。