computatiohumanitatis:

Historical Social Research Vol. 37 (2012) No. 4: Towards Web History

The process of digitization represents a twofold challenge both for historiography in general and, in particular, for historical communication research. Digitization has deeply changed research practice as well as the inter-disciplinary communication and is likely to do so in future. The contributions of this HSR Focus address a twofold conceptual challenge. In a first part, problems and chances of a contemporary history of digital media are discussed. In the second part the authors leave the level of conceptual considerations and turn towards the already established practice of digitization and the supply of sources in the net.

Articles:

Focus II: Towards Web History
  • Christoph Classen, Susanne Kinnebrock & Maria Löblich: Towards Web History: Sources, Methods, and Challenges in the Digital Age. An Introduction. [Abstract]
  • Niels Brügger: When the Present Web is Later the Past: Web Historiography, DigitalHistory, and Internet Studies. [Abstract]
  • Christian Schwarzenegger:Exploring Digital Yesterdays – Reflections on New Media and the Future of Communication History. [Abstract]
  • Christian Oggolder:  Inside – Outside. Web History and the Ambivalent Relationship between Old and New Media. [Abstract]
  • Albrecht Hoppe & Rudolf Stöber: Amtspresse in Preußen. Zur Erschließung der Provinzial-Correspondenz und Neuesten Mittheilungen. [Abstract]
  • Patrick Rössler, Achim Bonte & Katja Leiskau: Digitization of Popular Print Media as a Source for Studies on Visual Communication: Illustrated Magazines of the Weimar Republic. [Abstract]

読んでおく必要がありそうだ。

歴史研究者にとってのブログの在り方を考える“Blogging for Historians”

イギリスの図書館や博物館等のソーシャルメディア活用法を若手研究者向けに伝えるSocial Media Knowledge Exchange(SMKE)というプロジェクトがあるが、このSMKEから助成を受けて“Blogging for Historians”というサイトが公開されている。

作成者は、16世紀のイングランドにおける歴史叙述を専門とする、シェフィールド大を出たてのMatt Phillpott氏。氏は、ロンドン大のIHRによる歴史研究者向けの研修・イベント提供プロジェクト“History SPOT”のブログを2010年から担当されたとのことで、今回の“Blogging for Historians”も、この経験が下敷きになっている。

“Blogging for Historians”では、文書館や図書館、歴史研究でブログを実践している人を対象にしたインタビューポッドキャストを提供し、また、そのような実践をしている人がブログで何を得たのか、何を考えて実践しているのかについてのアンケート調査を行うという。そしてプロジェクト期間の終了時にはワークショップの開催も予定されている。

現在、ブログの優良事例を集めるアンケート調査を実施しているようだ。

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日本の歴史研究者のブログの現状調査、というのも面白いかもしれない。やってみようか。

「ホメロスが盲目であったとされる典拠は何か?」 日本西洋古典学会が一般からの質問を受け付け回答を提供するQ&Aコーナーを開設

2012年11月29日、日本西洋古典学会が、“Q&Aコーナー”を開設した。

これは、学会が読者からの質問を受け付け、可能な限りその回答者を見つける、あるいは読者自身も回答してもらう、というコーナーとのこと。学会では、西洋古典学に関する様々な質問がたびたび寄せられ、それに対して回答してきたが、個別の受け答えだけで終わらせるには惜しいものがあるということが、コーナー開設の背景にあるようだ。

Q&Aコーナーでは、「ホメロスが盲目であったとされる典拠は何か?」等、すでに5件の質問が寄せられ、うち4件の回答が公開されている。

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学会として、一般からの質問を受け付けて回答者を募る、あるいは答えるというシステムを立ち上げたのは素晴らしいこと。できれば回答欄のところに、典拠となる文献情報をまとめて、図書館なりAmazonなりにリンクをはっておいてはと思う。

みんなで作る「地方史ペディア」 ミネソタ歴史協会の“MNopedia”

2011年8月に公開された、ミネソタ歴史協会(Minnesota Historical Society)によるウェブサイト“MNopedia”。

一般市民向けに、ミネソタ州の歴史に関する様々な情報を提供するもので、African Americans、Agriculture、American Indians等、全部で19のトピックに分かれている。記事はそのテーマについての概要を伝える程度の分量だが、それに写真などの史料や年表、参考文献等が加えられており、記事以上の情報を調べられるようになっている。

だが、このMNopediaは、ただ単に情報を提供するのではなく、記事の追加を運営者のみならず、ボランティアや特定分野の専門家の力を借りて行っている点に特色がある。

ウェブサイト開設当初は約30件の記事のみだったのが、現在では100件を超すまでに増えているとのこと。追加記事のクオリティが心配だが、最終的な判断は内部の編集チームによって行われており、その点を担保にしているようだ。

みんなで作る地方史ペディアという手法は他にも生かせそうだが、継続性という点でかなりハードルが高いようにも思う。