ドイツの歴史学関係ブログのアグリゲートサイト”Planet History”

2013年10月21日、ドイツの歴史学の学生さん(と思われる)Michael Schmalenstroerさんが、”Planet History”というウェブサイトを公開した。

Planet History

(Google先生によると、)このブログは、ドイツの歴史学関係ブログのRSSフィードをアグリゲートして、一覧して表示させてくれるというもの。まずは142件のブログが登録されている(そのうち約半数は、主にヨーロッパの人文・社会科学系研究者のブログプラットフォームであるde.hypotheses.orgからのもの)。歴史学のものに加えて、アーカイブスや図書館学、考古学などの関連諸領域のブログも掲載してくれるそうだ。

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ということで、ドイツ史関係者はぜひに。

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British LibraryがDH関連の新ブログ“Digital Scholarship Blog”を立ち上げ

2013年1月8日、British Libraryが“Digital Scholarship Blog”という新ブログを立ち上げた。

研究者と図書館スタッフとの間の情報交換のためのものという位置づけで、①デジタルコンテンツ②ツールとサービス③研究者とのコラボ/連携④スキルの4つが主要なテーマとなっている。特に③の研究者との連携協力が特に重要な位置を占めているようだ。

British LibraryのDH関連の取り組みを知るうえで、RSS登録しておきたい。

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今のところ国立図書館でこういう電子コンテンツの研究利用に関する部局があるのは、米英ぐらいなんだろうか。

HASTACにおけるDigital History関係のブログシリーズ記事

2012年10月から12月にかけて、HASTACのDigital Historyグループメンバーが、“Two-Part Series”というブログシリーズを行っていた。

Digital Humanitiesが歴史研究者と歴史研究の実践にどのような影響を与えるのかについての議論を活性化させることを目的に行われたもので、Digital Historyに関連する8つのテーマを毎週計8週間にわたってポストされ、各テーマごとにブログのコメント欄を使って議論された。

テーマは大きく2つに分けられていて、前半ではデジタルツールに焦点をあて、後半ではPublic Historyと専門職環境におけるデジタルツールの使い方を論じている。具体的には以下の通り。

第1週 “Mapping and Spatial History”

教育ツールとしてのデジタルマッピングについて、特にGISとGoogle Earth、Social Explorerについての情報と授業におけるそれらのツールの利用の際の問題点を論じている。

第2週 “Digital Timelines”

歴史教育者と歴史研究者にとってのデジタルタイムラインとは?をテーマとしたもので、どちらにも活用できると論じている。

第3週 “Creating ‘No Es Facil’: A Visual Historiography”

インターネットが使えない場合にインタラクティブなプロジェクトを生み出すための、映画やマッピング、デジタルタイムライン、写真の利用について論じたもの。また、執筆者の行っているメキシコ系アメリカ人に関するフィルムプロジェクト“No Es Facil (It’s not easy): Navigating the Split Seams, Cracks and Crevasses of a Chicana Feminst Narrative”についても論じている。

第4週 “Digital Databases”

データベースについて、特にアクセシビリティに関する問題を指摘している。また、アーカイブ資料のデジタル化の重要性、OCRの入門解説、オーディオ・ヴィジュアルアーカイブの急増等についても論じている。

第5週 “Museums and Digital Tools”

歴史をめぐる議論への市民の参加を促すために、博物館・美術館がどのようにデジタルツールを利用すればよいか、その方法を論じている。博物館関係資料のデジタル化とその公開等。

第6週 “Amplifying Voices Through Social Media: My Experiences with Oral Histories and Social Media Platforms”

オーラルヒストリーとソーシャルメディアは現在どのような関係にあるのかをテーマに、自身の関わっているプロジェクト等を検証。

第7週 “Rewriting History Post Monograph”

執筆者はインディアナ大の図書館員。デジタルフォーマットでの歴史研究の成果公表における課題の検証をおこなっている。

第8週 “Professional Development”

DHだけに限らないが、メンターとの良好な関係構築の重要性について論じたもの。

歴史研究者にとってのブログの在り方を考える“Blogging for Historians”

イギリスの図書館や博物館等のソーシャルメディア活用法を若手研究者向けに伝えるSocial Media Knowledge Exchange(SMKE)というプロジェクトがあるが、このSMKEから助成を受けて“Blogging for Historians”というサイトが公開されている。

作成者は、16世紀のイングランドにおける歴史叙述を専門とする、シェフィールド大を出たてのMatt Phillpott氏。氏は、ロンドン大のIHRによる歴史研究者向けの研修・イベント提供プロジェクト“History SPOT”のブログを2010年から担当されたとのことで、今回の“Blogging for Historians”も、この経験が下敷きになっている。

“Blogging for Historians”では、文書館や図書館、歴史研究でブログを実践している人を対象にしたインタビューポッドキャストを提供し、また、そのような実践をしている人がブログで何を得たのか、何を考えて実践しているのかについてのアンケート調査を行うという。そしてプロジェクト期間の終了時にはワークショップの開催も予定されている。

現在、ブログの優良事例を集めるアンケート調査を実施しているようだ。

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日本の歴史研究者のブログの現状調査、というのも面白いかもしれない。やってみようか。

ジェンダーや医療をテーマに歴史学と現代とを結ぶ、Public Historyブログプロジェクト“Nursing Clio”

歴史学と、ジェンダーや医療・医学を取り巻く現代の政治、社会、文化的問題とを結びつける協同ブログプロジェクト“Nursing Clio”。

ブログは、ミシガン大やオレゴン大等の歴史学の博士課程院生やPh.Dを取ったばかりの若手研究者8人が運営しているもので、歴史研究者やヘルスケアワーカー、地域活動家、学生、一般市民に対して、ジェンダーをめぐる現在進行形のあるいは歴史的な議論にコミットするための土台を提供しようというもの。

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こういう問題意識を同じくする人たちで協同ブログを運営するプロジェクトというのはいいなあと思ったが。

そういえば、似たようなことをしてました。

歴史系ブログの学術的意義の発信を目指して historyblogosphere.orgがオープンピアレビュー形式での書籍刊行に向け論文を募集

2012年5月16日に、歴史系ブログプロジェクトとしてhistoryblogosphere.orgが論文の募集を発表している。

※Google先生の翻訳を基にしているので誤読があるかもしれない。ドイツ語を読める人は原文を。

“historyblogosphere.org”は、歴史学(界)におけるブログの意義や貢献、その可能性について発信しようというプロジェクトで、まずはドイツにおける歴史系ブログについて――その利用法や学術的な意義等――を発信すべく、5月16日から論文の募集を開始した。(6月15日まで)

その後、オープンピアレビューを経て、2013年10月のフランクフルトでのブックフェアで印刷版・デジタル版の2種を刊行するとしている。

ロヨラ大学の院生・研究者によるパブリックヒストリーブログ“The Lakefront Historian”

シカゴのロヨラ大学のパブリックヒストリープログラムに在籍する院生・研究者による共同ブログ“The Lakefront Historian”。

サイトでは、歴史関係の機関やサイトのレビュー、歴史の公的利用(public cunsumption)へのコメント、パブリックヒストリーの理論と実践に関する考察、パブリックヒストリアンのキャリアに関する情報等を提供するとしているが、2012年4月に開設されたばかりでコンテンツ数は少ない。

授業の一環で作成された、Omekaを使ったデジタル展示“SisterSerpents: Art as a Weapon”なるものも公開されている。