タグ別アーカイブ: 西洋史

古代史史料に登場する地名を検索し、それに言及する他の史料を教えてくれる“Google Ancient Places”

前500年から紀元後500年までの古典のテキストに登場する古代の地名を検索し、その結果をユーザフレンドリーな形で表示してくれるというウェブアプリ開発プロジェクト“Google Ancient Places”(以下、GAP)。GoogleのDH助成プログラムである“Google’s Digital Humanities Research Awards”の一つである。

プロジェクトリーダーは、米サウサンプトン大学のLeif Isaksen氏で、そのほかに英オープン・ユニバーシティ、エディンバラ大学、米カリフォルニア大バークレー校等の研究者が参加している。

この研究では、史料のテキストのなかから古代の地名を見つけ出すことができるというだけでなく、それをもとに、その地名に言及した本を見つけることができるようにするという。前者の「地名を発見する」という点に関しては、“Edinburgh Geoparser”の成果を利用し、後者の「地名から本を示す」という流れについては、この研究グループが開発した“GapVis”を利用している。

Leif Isaksen氏は、「GAPを利用すれば、著者の語る地名がどのように動いているかだけでなく、歴史的なテキストの中で都市の重要度がどのように変化しているのかがわかる」と説明している。

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GapVisが興味深い。ヘロドトスやトゥキディデスだけでなく、ギボンも。史学史としても利用できそうだ。

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西洋古代史研究におけるDigital Humanitiesコミュニティサイト“The Digital Classicist”

西洋古代史研究におけるDigital Humanitiesの活用について議論・交流する国際コミュニティサイト。ウェブベースでディスカッションやコラボ、コミュニケーションを行うことを目的としているという。運営には、ロンドン大学の古典学研究所(Institute of Classical Studies)やKing’s College LondonのDigital Humanities研究科などがかかわっているようだ。

主要コンテンツは以下の4つ。

・(古代史関連の)DHセミナーの音声記録の提供。

・ディスカッションするためのメーリングリスト。

・Digital Humanities関連の情報提供のニュースブログ。

・WikiでのDH関連情報の集約と提供

個人的には、Wikiで公開されているDHプロジェクトの一覧(119件)が興味深いと思う。古代史関連のDHプロジェクトはもっとあるだろうが、参考になりそう。

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少し前に紹介したDigital Medievalistの古代史バージョンといったところだろう。実際、このDigital Classicistにもパートナーサイトとして加わっているようだ。

近代史のDHコミュニティサイトはないんだろうか。ぜひ知りたい。

c.f.

中世史研究におけるDigital Humanitiesプロジェクト“Digital Medievalist”

西洋古典・古代史研究におけるDigital Humanities活用状況をまとめた報告書 “Rome Wasn’t Digitized in a Day”: Building a Cyberinfrastructure for Digital Classicists

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ヘロドトスの『歴史』に登場する地名のマッピングから空間概念を探るプロジェクト“Hestia”

イギリスOpen UniversityのElton Barker氏(古典研究)が中心となって行われた研究プロジェクト。

ヘロドトスの『歴史』が潜在的に地中海世界を脱中心的/多中心的に理解していたものであったことを示すことと、『歴史』に出てくる登場人物がそれぞれ異なる空間概念を持っていたかどうかを検証することを目的としたものとのこと。

そのために、ヘロドトスの『歴史』で登場する地名情報のマッピングを行ったようで、この成果をまとめた論文が3本ほど著されている。ちなみに、GISシステムやらGoogle EarthでみるためのデータがCreative Commons Attribution Licenseで公開されている。

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歴史系ブログを一堂に “Blogosfera de Historia”と“Top de Historia”

スペイン・バルセロナの“EducaHistoria”による歴史関係ブログをまとめたサイト。

Blogosfera de Historiaは、歴史学関係の公的・私的、そして国際的なブログをまとめており、Top de Hsitoriaは、歴史関係のウェブサイトのランキング。

ちなみに、いずれもスペイン語圏がメイン。

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古代ローマ・ギリシアの歴史的地理情報を調べるための“PLEIADES”

古代ローマ・ギリシアの歴史的地理情報の検索とその共有のためのウェブサイト。昨日とりあげた“Omnes Viae”が参考にしたプロジェクトサイトだ。

アメリカのNational Endowment for the Humanitiesの支援を受け、Ancient World Mapping CenterとStoa Consortium、そしてInstitute for the Study of the Ancient Worldによる共同プロジェクトとなっている。

ウェブサイトでは、古代の地名や名前で検索可能だが、それだけでなく、地理情報・資料言語・年代などからの検索やブラウジングも可能。

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古代史専門でないとありがたみが良く分からないが、史料に出てくる地名を調べたりするのに役立つのだろうか。いろいろと情報が豊富なので眺めてみても面白いのかもしれない。

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オランダ歴史学ポータル“Historici.nl”

2011年8月1日に公開された、オランダのHuygens Instituut voor Nederlandse Geschiedenis (Huygens ING/「ホイヘンス・オランダ歴史協会」の訳でいいのか?)と、オランダ王立歴史学協会(Koninklijk Nederlands Historisch Genootschap :KNHG)が共同で構築した、オランダ史の歴史学ポータルサイト”Historici.nl”。

研究関連のイベント情報はもちろん、サイトでは時代別・テーマ別等で分けられた史料やデータベース等のウェブリソースが提供されていたり、歴史研究者用のコミュニティスペースも作成されている。そこでは、自分の経歴を公開したり、他の研究者と議論したりすることが出来るという。(もっとも、コミュニティ機能はまだ、のようだが。)

デジタル・ライブラリーを歴史研究者向けにカスタマイズし、それにResearchmapを組み合わせたもの、と形容すればよいのか。オランダ史研究者は必見だろう。これはすごい。

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ラテン語テキストいろいろ公開サイト“The Latin Library”

ラテン語のテキストを公開しているサイト。

いろいろなところから引っ張ってきたものを公開しているが、Aboutには次のようにあり、余り当てにしないほうがよさそうだ。

The texts are not intended for research purposes nor as substitutes for critical editions. Despite constant effort to remove “scanner artifacts” and other typographical errors, many such errors remain. The texts are presented merely for ease of on?line reading or for downloading for personal or educational use.

あくまで参考程度に。

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