タグ別アーカイブ: 歴史認識

20世紀中東欧の記憶研究のためのネットワーク”European Network Remembrance and Solidarity”

2005年2月2日にドイツ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキアの文化大臣らが調印し、2008年に創設された、ヨーロッパの記憶と連帯のためのネットワーク”European Network Remembrance and Solidarity”。

20世紀史研究とその20世紀史をどのように記憶すればよいかの研究を促進することを目的とし、カンファレンス等を開催して国際的な知の交換・議論を通じて歴史を学ぶプロセスを広めるよう呼びかけるもの。

20世紀の中東欧の記憶研究に関わるようなニュースやイベント、記事やデータベース等がまとめられているので、この分野の方には有用だと思われる。

ちなみに今年10月にはベルリンで“European Remembrance” の第2回シンポジウムが開催される。

 

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歴史研究者と一般市民の過去の認識方法の違いを主題とした“Subjecting History”

Trevor R. GetzとThomas G. Padillaの二人が編集する“Subjecting History”がオープンレビュー形式で公開されており、執筆分担者が募集されている(11月15日まで)。

この本は、「アカデミックな歴史学は過去を十分に表わしているのか?」「ノンアカデミックな人の過去の理解の仕方とアカデミックな歴史学の過去の認識の在り方は対立するのか、あるいはしないのか?」「対立する解釈を無視せずにアカデミックな歴史学が過去をよりよく表現するための方法とはどのようなものか?」という問い、いわば、歴史学的な歴史認識と一般市民の歴史認識の違いをテーマとしたもの。また、“Subjecting”という言葉には、歴史というものが文章の中で議論されている極めて重要なトピックであるということを示す意図と、編者として歴史をもうすこし市民の中に“投げ出したい”という意図、の2つの意味が込められている。

オープンレビューを選択したのは、テーマに従って、研究者に限らず広くコメントを受け付けるためだろう。完成した暁には、オハイオ大出版局から刊行が予定されているが、その際コメントも可能であれば含めたうえで刊行されるようだ。

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一般的に、歴史研究者のコミュニティは一般市民の「誤った歴史観を正す」という姿勢が濃厚だと思うが、あえてそこにとどまってその姿勢に対し問いを立てるというものと言えるだろう。

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アメリカの奴隷解放150周年記念情報サイト“Emancipation Resource Portal”

アメリカの人文科学基金(National Endowment for the Humanities:NEH)による奴隷解放150周年記念ウェブサイト“Emancipation Resource Portal”。

NEHは今年2012年9月17日のNational Constitution Dayにある一連のイベントのホスト役を務めるとかで、このポータルサイトでは、そのイベント情報(9月17日にスミソニアン博物館で開催される南北戦争研究者のディスカッションの動画配信や、一次史料をつかった高校・大学生のコンテスト)と、インターネット上にある人文学関係の教育リソースをまとめた“EDSITEment”から、奴隷解放に関する資料等を提供している。

南北戦争や奴隷制の研究者には有用かと。

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2011年、各国において歴史と人権に関わる問題は何があった? “Network of Concerned Historians”が年次報告書を公開

特に歴史学の検閲や歴史研究者・アーキビスト・考古学者の迫害に関し、その情報発信と共有を行う国際的なネットワーク組織“Network of Concerned Historians”が、2012年の年次報告書を公開した。

年次報告は、アルファベット順に各国における歴史と人権にかかわる事件をピックアップしており、111ページにも及ぶ。

日本の項目では、「2011年3月30日に、独島の日本主権を主張する教科書を採択したこと」、「従軍慰安婦問題の日韓のやり取り」が記載されているが、言語上の問題からか、依拠している情報源が一方的なように思う。だとすると、他国の情報も同じだろうか。

一方的だと批判するよりも、協力するという方向に行きたいところ。

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史学史・歴史認識・歴史理論… 歴史文化に関するポータルサイト“culturahistoria.es”

バルセロナ大学地理・歴史学部のFernando Sánchez Marcos教授による「歴史文化」を扱うポータルサイト“culturahistoria.es”。

「歴史文化」とは、もっぱらアカデミズム史学の研究を行う史学史よりも更に広く、人間集団による自身の過去との関わり、歴史認識の継承過程やその発生、普及の方法等を含めた概念。

ポータルサイトと銘打っているだけあって、サイトには、歴史文化や歴史理論、史学史等の文献情報、地図や女神クリオ等の画像、歴史小説・歴史映画等の情報が掲載されている。もっとも、サイトは英語に対応しているとはいえ、やはり文献関係の情報はスペイン語のものが多いようだ。

なお、バルセロナ大には歴史文化に関する修士課程もあるようだ。

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自分の研究領域、研究関心にど真ん中だよな。

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迫害・検閲を受ける歴史研究者のための国際ネットワーク“Network of Concerned Historians”

歴史を書くという行為はしばしば政治的なものである。それゆえに、政府当局に迫害や検閲を受けるということは起こりうる。

1995年10月13日に結成された“Network of Concerned Historians”(NCH)は、そのような迫害や検閲を受ける歴史研究者(あるいは過去について記述したことで同様の危機に直面した人々)に対する緊急支援活動を目的としたネットワークである。

活動は主に3つで、

・American Association for the Advancement of Science等の国際組織から得られた、歴史研究者の検閲・迫害に関する情報をネットワーク加盟員に通知し、緊急活動を呼びかけること

・歴史(学)と人権双方に関わる情報をネットワーク加盟員内で共有すること(ただし、NCHが提供する情報はある特定の見解によらず不偏不党を旨とする)

・NCHが集めた歴史研究者に対する迫害・検閲の情報を他の学問領域における同種の組織に通知し共有を図る。

ウェブサイトを見ると、1996年以来毎年数名の研究者等の情報(すでに2012年はアゼルバイジャンの事案)が掲載されているし、世界各国における歴史に関連した訴訟事件情報(日本についても2件掲載)や、各国の学会組織等による倫理綱領(歴史研究者、考古学者、アーキビスト)等の情報が掲載されている。

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こういう組織もあったのかと驚いてしまったが、そりゃあるだろうと納得し、直後、ないと思ってしまっていたことを反省。

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歴史学者になるための歴史学方法論・認識論を伝えるブログプロジェクト“Devernir historien-ne”

学部生までの「歴史を学ぶ」という行為と、修士以上の「歴史を研究する」という行為をつなぐことを目的に、歴史学者にとって必要な歴史学方法論や認識論に関する情報等を提供しようというブログ。

この“Devenir historien-ne”は、フランスの人文社会科学系ブログのプラットフォーム“hypotheses.org”の中の一つであり、社会科学高等研究院の研究者Emilien Ruiz氏らが運営しているようだ。

なお、Emilien Ruiz氏はほかにも、歴史学におけるデジタル技術の活用をテーマとした“La Boite a Outils des Historiens”というブログも運営しているようで、Digital Humanitiesの観点からはそちらも取り上げておきたい。

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まだ中身をじっくり読んでないが、今後参考にしたいサイト。

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