Digital Classicist Londonの動画・音声・プレゼン資料が公開

Digital Classicist Londonの動画・音声・プレゼン資料、そしてアブストが公開されている。

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関心のある古代史家はぜひに。

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「ホメロスが盲目であったとされる典拠は何か?」 日本西洋古典学会が一般からの質問を受け付け回答を提供するQ&Aコーナーを開設

2012年11月29日、日本西洋古典学会が、“Q&Aコーナー”を開設した。

これは、学会が読者からの質問を受け付け、可能な限りその回答者を見つける、あるいは読者自身も回答してもらう、というコーナーとのこと。学会では、西洋古典学に関する様々な質問がたびたび寄せられ、それに対して回答してきたが、個別の受け答えだけで終わらせるには惜しいものがあるということが、コーナー開設の背景にあるようだ。

Q&Aコーナーでは、「ホメロスが盲目であったとされる典拠は何か?」等、すでに5件の質問が寄せられ、うち4件の回答が公開されている。

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学会として、一般からの質問を受け付けて回答者を募る、あるいは答えるというシステムを立ち上げたのは素晴らしいこと。できれば回答欄のところに、典拠となる文献情報をまとめて、図書館なりAmazonなりにリンクをはっておいてはと思う。

284年以降の彫像・石碑等を検索できるデータベース“Last Statues of Antiquity”

既に公表された資料に基づいて、284年以降に建立され現代まで残る彫像や彫像の土台について検索できるデータベース“Last Statues of Antiquity ”。

オックスフォード大の R.R.R. Smith and Bryan Ward-Perkins等の研究グループが、AHRCの助成を得て作成したもので、2012年5月4日に公開されたようだ。

データベースは3通りの利用法があるとされている。

一つはブラウジングで(Browse)、サムネイル画像付きで、史料のタイプ・材質・高さ・所蔵場所等の基本情報を見ていくもの。

二つめは、LSA-○○の箇所をクリックして表示される、史料の詳細情報の画面。これで、数種類の画像とともに史料の詳しい情報を見ることができる。

三つ目はディスカッションのページ。二つ目で表示されたページの一番最後をクリックすることで表示される。ここでは史料の解釈等について文献を引きつつ議論が展開されている。

現在、データベースには2,700件弱のデータが収録されており、一応現存するものとして記録されている史料に関してはほぼすべてを網羅してあるとのこと。

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古代史の言い回しには慣れていないので、ご容赦を

動画やテキストで古代世界を知るタイムライン“ClassicalTimeline”

2012年5月7日にベータ版が公開された“ClassicalTimeline”は、文字通り、古代史年表である。ウェブマスターはイギリスのアバディーン大学で博士課程を終えたばかりのErlend D. Macgillivrayさん。

この”ClassicalTimeline”は、古代史上の重要人物、イベント、思想などを紹介するオンライン教育リソースで、テキストや動画のリソースを利用できるインタラクティブなタイムラインとなっている。
まだベータ版で公開されたばかりということもありコンテンツは少ないが、サイトがきれいなのが楽しい。

200年頃のローマ帝国を旅する際にかかる時間とコストをGoogleマップ風に教えてくれる“ORBIS”

アメリカのスタンフォード大のプロジェクト“ORBIS: The Stanford Geospatial Network Model of the Roman World”が正式公開された。

このプロジェクトは、紀元後200年ごろのローマ帝国内の2地点を旅する場合に、時間とコストの面でどのくらいかかるのかを、Googleマップ風に教えてくれるというものである。

751の地点を基に、およそ1,000万平方キロメートルの領域をカバーしている。もちろん、ローマ道だけでなく、海や川の交通網もおさえている。

2地点間の算出にあたっては、それらの交通網を、牛車、荷物満載のラバ、徒歩、行軍、ラクダのキャラバン等の14通りのモデルで移動した場合に応じて計算してくれる。さらに、旅行する時期も設定できるので、それらの細かい設定によって、363,000通り以上の算出結果を表示できるという。

一例を挙げれば、ローマからコンスタンティノープルまで、1月に旅をした場合、最速で20.7日(2951km)かかるが、8月に旅した場合だと21.3日(2724km)となり、旅程も異なって表示される。

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これはすごい。

ポンペイの壁画等のデータベースと3Dモデルを提供する“Digital Pompeii Project”

アーカンソー大学の古典研究プログラム・人文学プログラム・先進空間技術センター(とでも訳すのだろうか?原語はCenter for Advanced Spatial Technology)の共同プロジェクト“Digital Pompeii Project”。

ポンペイのビジュアルアートや物質文化に関するデータベースを構築し、それにポンペイの3Dモデルとリンクさせるのが最終目標とされている。

データベースは”Pompei: pitture e mosaici”を基に作成されており、それに掲載されているモザイク画や壁面等のスキャンデータを公開するとともに、その画像等の設置場所・スタイル・色・形状等のデータも提供している。

3Dモデルについては、現状ではデモ版のみを公開しており、House of Vettiiの内部を提供しているようだ。(プラグインソフトがうまくいかず見ることができなかった。)

現状では、データベースと3Dモデルは別々に構築されており、その二つの結びつけは今後の予定となっている。

古代の港について調べたいときのサイト“Ancient Ports – Ports Antiques”

古代の港の名前等についての情報を集約しているサイト。

文献に基づいて情報を集めており、現在66人の古代の著述家(と一部近代の著述家)の史料をもとに、約2750件の港の情報がまとめられている。知られていない史料をつかって新たにどこかを探すという目的でやっているわけではないようだ。

まとめられた情報についてはPDFで公開されている。