Googleとスペイン文化省の協力によるセルバンテス死去400周年記念ウェブ展示“The Routes of Cervantes”

2016年6月8日、Googleとスペイン文化省の共同によるウェブ展示“The Routes of Cervantes”が公開された。セルバンテスの死から400周年を記念したもの。

展示は、スペイン国内の8つの文化機関の所蔵する資料などを使って作成されており、その内容はかなり充実している。

例えば、最初にある”Discover the life” は、ナレーション&史料付きでセルバンテスの生涯を紹介しているし、その他18の展示では、ドン・キホーテの表象やセルバンテスを芸術で表現したもの、ストリートビューで回るセルバンテスの生家等がある。また、展示以外では999件のデジタル資料やいくつか動画も公開されている。

色々眺めていて面白いしためにはなるが、惜しむらくは、各展示に参考文献がつけられていないこと、だろうか(当然、資料の出典はある)。例え、デジタルな資料を多用して見栄えを良くしても、読み手がより深く知り、あるいは裏を取るための手立てを読み手に残しておかないと、どうも不親切なように思えてならない。

まあ、眺めているだけで十分面白いのですが。

ヨーロッパ史学史研究のためのリソースまとめ(イギリス・オランダ・スウェーデン・アイルランド・ポルトガル・スペイン・EU)

備忘のため、ヨーロッパの各国における歴史学論文・歴史家のデータベースをいくつかまとめておく。今度も見つけたら追加予定。

イギリスのInstitute of Historical Research作成。19世紀後半以降を対象。歴史研究者や研究機関、ジャーナル、テーマ、その他(論文・イメージギャラリー・インタビュー等)をまとめている。

オランダ王立図書館(Koninklijke Bibliotheek National Library of the Netherlands )とホイヘンス協会(the Huygens Institute for the History of the Netherlands:訳が不安)によるオランダ史文献テータベースプロジェクト。20万以上のタイトルが収録。

スウェーデン国立図書館によるスウェーデン史文献テータベース。1771年から2010年までが対象。

Ref:
http://www.kb.se/english/find/bibliographies/historical/

1930年代以降のアイルランド史に関する文献データベース。2013年10月現在で84,000件以上。

ポルトガル国立図書館とリスボン歴史学センターによる、ポルトガルの歴史家事典。歴史家だけでなく、研究機関・雑誌等もまとめられている。

1900年以降のスペインの歴史家ポータル。Biblioteca Virtual Miguel de Cervantesに収録されているものに限る。

13の欧州諸国から15のプロジェクトによる、トランスナショナルな歴史学研究の促進を目的とした共同プロジェクト。

———–
上を見ると国立図書館が関わるケースが多いように思う。ナショナルヒストリーだから、なのだろうか。