歴史教育と歴史研究を結ぶ“History Engine”

アメリカ、リッチモンド大学による歴史教育と歴史研究の融合を目的としたDigital Humanitiesのプロジェクト。

この教育ツールは、学生に対して実際に歴史研究者が行っていること(調査・執筆・公開)を提供すると同時に、教育者にとっては、このツールを使うことでアカデミックな歴史研究の規範を守ったまま、歴史教育の場にデジタル技術を取り入れることができるという。

具体的には、学生には、アメリカ史に関する国民レベルの大きな事件から地方で生じた些細な出来事に至るまで、どんなネタでもよいので取り上げて論じる課題が与えられる。ただその際は、一次史料を使い、さらにその歴史的事象が研究史の文脈上どのように収まるのかについて二次資料も用いることが求められる。これを通じて、歴史研究とはいかなる営為であるのかを学ぶとされているが、学生がまとめたその「研究」はこのHistory Engineのデータベースで公開されるという。

また、研究者にとっては歴史学の規範に沿ってかかれた「研究群」をデータベースで検索できるだけでなく、あまり研究文献には登場しないような一次史料などを見つけるきっかけになるともされている。

試しに、civil warと検索してみると、個々の結果の他にも、タイムラインでの表示やマッピングなどもされていて、なかなか興味深い。

————

国際歴史教科書問題で、(たしか)ドイツなどの歴史教科書では「研究のスタイル」を取り入れた問題を歴史教育の場では生徒に課すといったことが取り上げられていたが、それに通じるのだろう。

広告

コメントする

カテゴリー: Uncategorized

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中