「世界各国の人文学の高等研究教育拠点」

東大のグローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」が2009年に公開した資料。各国の人文学の高等研究教育拠点についてまとめてある。

資料冒頭で、人文学の研究拠点の状況として、「創設時期」「運営形態」「理念や目的」がまとめられているが、そのうち「創設時期」に以下のような記述がある。

1930年に創設されたアメリカ・プリンストン市の高等研究院を最たる先駆者として、人文学の高等研究院のほとんどが世界各国で1990年代から2000年代にかけて創設されている。1988年にはすでに「人文学センター・研究院コンソーシアム(The Consortium of Humanities Centers and Institutes: CHCI)」が組織され、人文学系の高等研究院のあいだで国際的な協働体制が確立しているほどである。CHCIは各機関の成果の公表、相互交流、情報交換などを目的とし、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス、ドイツ、中国、台湾、韓国などの150以上の機関が加盟している。CHCI への加盟機関数が2007年以降だけで25%も増加していることからも分かるとおり、世界各地の人文学系の高等研究院の創設と国際連携はますます強化されていると言えよう。東アジアでCHCIに加盟していないのは日本だけであり、日本でも卓越した高等研究院の設立と人文学の国際共同体制への参入が切に期待されるところである。

1990年代以降がほとんどということは、京大人文研のような組織は逆に珍しいということだろうか。なんにせよ、歴史学という枠ですら狭いということを忘れないように。

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