“Our world needs the humanities” - The Australian(2011.07.13)より

アメリカ、シカゴ大のMartha C. Nussbaum氏のインタビュー記事。

かいつまんでいくつか拾い上げると、以下のようなことが書かれているようだ。

  • 人文学(≒リベラル・アーツ)は批判的思考を持った市民を育成する上で必要であり、また、リベラル・アーツはビジネスにおけるイノベーションを生み出し、健全な職場環境を促進するのにも役立つものである。
  • リベラル・アーツを学ぶのは、経済的に豊かなバックグラウンドを持つ学生であり、貧しい学生はより職業に直結した大学に学ぶ傾向にあるという考えがあるが、それは必ずしも真ではない。
  • 人文学よりもビジネスや科学・技術のほうが必要というのは誤りである。必要なのは、良き市民と健全なビジネス文化を生み出す能力を高めるための、人文学と創造的な基礎科学との連携である。

なお、このNussbaum氏の近著に、同じような(と思われる)主張をまとめた、Not For Profit: Why Democracy Needs the Humanitiesというのがあるとのこと。

以下は思考メモ。

・(Not For Profitという本も見てみないとなんとも言えないが、)人文学の学問としての営みについての自己検証がない。(そもそも、これまでの通りでよいなら、人文学の意義を問われるような事態にはなっていないだろう。)

・竹内洋氏が著されているような、日本における教養主義の盛衰史を知ってしまった後では、すんなり首肯しうるものではない。

・ただ、内容はともかく、人文学の存在意義を積極的に示そうとする点は参考にすべき。

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